星の王子さま朗読会に向けて2

今回は、「星の王子さま」という本の内容についてお話しします。知っているようで、中々知らないのが、この物語の深さです。子供向けではないのは、そこの所だと私は思っています。

随所に意味ある言葉が出て来ますが、それは次回に回すとして、今回は感動的な場面について、皆さんにお伝えします。

私が一番に上げたいのは、第7話から9話までの王子さまと一輪の薔薇とのお話です。人は気を惹くために、よく嘘をつく事がありますが、まさにその薔薇がそうだったのです。純粋無垢な王子さまは、まだ子どもで分からなかったのですが、大人同士だってよくある事です。心にもない事を言ってしまったり、本心とは裏腹な言葉が口から出て来たり、言葉って厄介なものです。そして互いの気持ちの擦れ違いを起こさせてしまいます。素直になれなくて大切な人と別れてしまう、なんて事になるのです。王子さまは、その花の本心が分からなかったのです。でも、星巡りの旅を続け、地球にやって来て、キツネと出会う事で、大切なその事を知るのです。そう、もう1つ感動的な場面は、第21話です。丁度王子さまの星にあった一輪の薔薇のような沢山の薔薇の花に出会って、落胆した後の出逢いでした。

感動的といえば、もちろんクライマックスに向かう24話からは静かな感動が心に迫って来ます。

という事で、本を持っている方は読み返してみてください。一層朗読会が楽しみになりますよ。f:id:gekidan1:20190126091043j:plain本をお持ちじゃない方は、どうぞワクワクしながら期待してください。次回は、物語の中で話された、心に響く言葉を紹介致します。