星の王子さま朗読会に向けて3

今回は「星の王子さま」というお話の中で、心に響く大切な言葉について、お伝えしたいと思います。

誰もが思い出すのは、〈大切な事は、目に見えない〉という言葉で、このお話の核心もそこにあるのですが、それはちょっと置いときます。最初は、第5話の王子さまが一輪の薔薇の花とのエピソードを、飛行士に話すシーンでの言葉。王子さまは花と別れて星巡りをし、地球までやって来たのですが、キツネに出逢い、その薔薇の花が、どんなに大切な花だったかを、既に知ってます。そして、飛行士に自分の気持ちを打ち明けます。重要な言葉は、これです。〈あの花のいうことなんか、きいてはいけなかったんだよ。〉言葉は続き次の話です。〈ぼくは、あの時、なんにもわからなかったんだよ。あの花のいうことなんか、とりあげずに、することで判断しなけりゃ、いけなかったんだ。〉その後も素敵な言葉が続きますが。ここで話されている、言う事ではなくて、する事で相手を判断しなければいけない事に、王子さまは気付いたのです。でも私たち大人は、案外気付かずにやってませんか?相手を言葉だけで判断するって事。私もハッとした覚えがあります。21話のキツネが登場する場面でのキツネの言葉にあります。キツネと仲良くなりたい王子さまが、その方法を尋ね、キツネが答えます。〈しんぼうが大事だよ。〉から言葉が続き、〈あんたは、なんにもいわない。それも、ことばっていうやつが、感ちがいのもとだからだよ。〉その後も言葉は続きますが、よく口は災いの元f:id:gekidan1:20190206113737j:plainと言いますが、本心とかけ離れている事も多いですよね。そしていよいよ、そのキツネのあの重要な言葉〈かんじんなことは、目に見えないんだよ〉に繋がって行きます。21話のラストで、キツネは他にもいい事、言ってます。〈めんどうみたあいてには、いつまでも責任があるんだ。まもらなけりゃならないんだよ。バラの花との約束をね…〉

さて、大切な事は目に見えない、という言葉は、お話の後半で王子さまの言葉として出て来ます。次回、ちょっと掘り下げてお話したいと思います。次回もお付き合いください。そしてご一緒に朗読会を楽しみましょう!