フォーシーズン通信6月号

6月といえば梅雨の時期。最近の梅雨時の雨はしとしとではなく、ざーざー雨が多くなり豪雨の危険もあるようですが、この時期をイメージする色は、紫系の色ではないでしょうか。何と言っても、梅雨時に美しい花は紫陽花です。青紫がよく目にする色ですが、赤紫にも色を変えるのがアジサイの特徴で、だから花言葉は移り気です。さて、紫系の花というと藤の花、ラベンダー、菫、菖蒲など、そのまま色名になっているのも多いですね。

紫という色は高貴なイメージがありますが、古代からこの色は貴重な色だったからです。染めにくいものであったからですが、それが一般的ではなく、特別な色のようにもなったのでしょう。

紫系と言っても、赤紫と青紫、淡い藤色、ラベンダー色ではイメージが違います。パーソナルカラーでは、紫の色を持っているのは、菫色を持っているスプリング春タイプと、ロイヤルパープルを持っているウインター冬タイプの方たちです。これは、色とホルモンの関係にも表れているのですが、この色が恐怖や不快を感じやすいという事もあるようです。ナイーブな春の人と繊細な冬の人だからでしょう。サマー夏タイプにはラズベリーレッドという赤紫がありますし紅藤色やオールドライラックも持っています。皆女性的な優しくも妖艶さもあったりする色ですね。オータム秋タイプには渋い色、プラムという赤紫系はあります。暗めの和の色で落ち着いています。秋の方のどっしり感がありますね。

脳に及ぼす影響としての紫は、危険への警報という作用があるようで、この色は多様しない方がいいようです。青紫になると、自律神経を刺激して食欲抑制という作用があり、集中や安定効果となるようです。

鈍い光となる梅雨時だから、青っぽい色や紫系の色が映えます。雨粒が乗ったアジサイの花の美しさは、以前写真に凝っていた時の私を、何度もハッとさせたものです。春の花はカラフルで賑やかですが、梅雨時のしっとりした花も心和ませます。鬱陶しくなる6月ですが、雨続きの日々を色彩と共に楽しみましょう!f:id:gekidan1:20190614092725j:plainf:id:gekidan1:20190602155631j:plainf:id:gekidan1:20180602174755j:plain